2019.01.02
Microsoft新入社員さんに聞いた!未来につながる海外での学生生活
CATEGORIES: 高校留学 インタビュー 留学生活の紹介
Hey guys! It’s Maho! こんにちはMahoです。
今日は、「ちか友留学生活動画コンテスト2018」にSurfaceをご提供頂きました、日本マイクロソフトの新入社員、Ryogaさんへのインタビュー記事をお届けします!
Ryoga Suzukiさん
7歳までをドイツで、中学と高校をアメリカで過ごす。早稲田大学スポーツ科学部出身で、体育会ラクロス部に所属。早稲田大学卒業後、2018年春に日本マイクロソフトへ入社。
最初の海外生活
Maho Ryogaさんは、ドイツではどんな学校に通っていたんですか?
Ryoga ドイツの時は日本人学校に通っていました。地元のサッカーチームに所属していたので、現地の方とはサッカーチームを通じて触れ合いました。
Maho では、ドイツ語も話せるんですか?
Ryoga サッカー用語ぐらいは喋れたはずなんですが、今はきれいに忘れちゃいました。
Maho 日本人学校では日本語で勉強しつつ、課外活動をドイツ語で参加していたんですね。7歳までドイツで過ごしたあとは、どうされたんですか?
Ryoga 小学校2年生の時に日本(名古屋)へ帰ってきました。その後、中学1年生の一学期までは日本で過ごしていました。
Maho 7歳まで海外育ちで日本に戻って、なにかギャップみたいなものは感じましたか?
Ryoga とにかくコンビニが楽しかった思い出しかないですね(笑)。
コンビニへ行くと日本の曲が流れていて、あまりに楽しくて1〜~2時間はうろちょろしてました。
Maho コンビニ……(笑)。意外なところが来た!
Ryoga ほかには、ギャップ……はあまり感じなかったのですが、驚きといった意味では、ドイツでは自分と見た目が違う人がいる環境が当たり前だったので、日本に来ると日本人だらけなので、そこに驚きました!
Maho 日本の学校教育を受けて、「厳しすぎる」などの悩みはなかったですか?
Ryoga そうですね。ドイツでは日本人学校に通っていたので、ルールの違いについての驚きはなかったですね。
中高でのアメリカ生活
Maho 中学校1年生まで日本で過ごしたあとの、アメリカでの生活についても教えてください。
Ryoga はい、中学1年生の2学期からアメリカのミシガン州へ越して、現地校に通っていました。
Maho ドイツでは日本人学校へ行って、小学校も日本で過ごして日本語漬け!のあとに、いきなり現地校!?
Ryoga いやー……、正直、めちゃくちゃ大変でした。本当に基本的な単語もわからないレベルでいきなりアメリカへ行ったので、最初はすごく苦労しました。
Maho 科目も全部、たとえば数学や理科も全部英語で授業を受けるんですよね? 凄く大変そう!
Ryoga サッカーをやっていたのは、大きな助けになりました。サッカーをやっていると、言葉が通じなくてもプレイで通じるところがあるんです。同じ趣味や目標を持っている友達にたくさん出会えたので、彼らを通じていろいろ学ぶことができました。
Maho サッカー漬けの毎日を送っていたんですね。
Ryoga はい、まさにサッカーに明け暮れる生活でしたね。平日は現地校へ行き、終わればサッカーの練習をして、土曜日は日本人補習授業校へ行ってという感じでした。
日本語の読み書きは、ここで勉強しました。
早稲田大学での生活
Maho 帰国して、早稲田大学のスポーツ科学部に入学されたRyogaさん。どうして日本の大学へ進学したのですか?
Ryoga その時は本当に日本に帰りたかった、というのがひとつの理由です。もうひとつの理由は、アメリカの大学は授業料が本当に高くて、さすがにこんなに家族に迷惑はかけられないな……と。あのときもう少し調べていれば、と今となっては思うことも。奨学金や、サポートしてくれる団体の支援を受けつつ、アメリカで大学まで進学できたかもしれない……と今は思います。後悔したこともあります。
Maho どうしてスポーツ科学部を選んだのですか?
Ryoga もともと、スポーツ選手の代理人になりたかったんです。例えば、本田圭佑選手が日本からイタリアへ移籍するときには、クラブとクラブの間に入って移籍金や年棒の調節が必要ですよね。ざっくりいえば、そういう仕事です。どの大学/学部が代理人という仕事につながるか考えたとき、早稲田のスポーツ科学部を知り、帰国子女枠で入学しました。
Maho 入学後はどんな大学生活を送っていましたか?
Ryoga 大学では体育会のラクロス部に入っていたので、本当にずっと練習や試合に明け暮れる毎日を送っていました。
朝6:30から練習が始まるので、夜もそんなに遅くまで遊べないですし、部活優先の毎日を送っていました。
Maho アメリカの部活ではあまり上下関係がないイメージなんですが、日本の体育会系は先輩・後輩の関係がしっかりつくられたイメージです。なにかギャップを感じたことはありますか?
Ryoga そうですね。日本の部活では理不尽なこともあるのかなと思っていたんですが、僕は周りに恵まれていて先輩方もすごく優しく接してくださったので、そこまで抵抗感はなかったです。
就職活動の軸
Maho 大学生活の次は、次のステップ、日本マイクロソフト入社についてお聞きしたいと思います。
どうしてMicrosoftに入りたいと思ったのですか?
Ryoga 僕の就活の軸っていうのが、「人の幅が広い会社を選ぶこと」でした。Microsoftは、まさにそういう会社だと知ったからです。
実は、アメリカにいた時に後悔していることがあるんです。それは、共通の話題のある仲間としか絡んでこなかったこと。たとえば、サッカーコミュニティに属している人、日本人の補習校に通う人など。もっといろいろな人と話してコミュニティを広げておけば、世界中にコネクションをつくれたのになと、ずっと後悔していて。その経験があったので、「他のコミュニティに属している人でも自分から話しかけられるようになろう!」というのを、就職後の自分に対するひとつの目標にしたんです。
最初は商社を考えました。でも、僕の勝手なイメージなんですが、商社に行く人は自分と同じようなタイプの人が多いと感じていて。たとえば、体育会の人が多いとか……。人の幅の広さをあまり感じませんでした。
Microsoftに関しては、バリバリの理系の人がいたり、ビールが好きすぎてビールで有名な国に留学経験のある人など、面白い人がたくさんいたんです。アメリカ生活で共通点を持つ相手としか交流してこなかった後悔を、ポジティブな方向に変えたくて入社しました。
Maho Microsoftで、将来やってみたい仕事、野望や夢はありますか?
Ryoga とりあえず今は入ったばかりで何もわからないので、早く仕事に慣れることが先決なんですが、将来的にはスポーツ科学部で学んだスポーツビジネスという領域を生かしながら、スポーツ×ITという領域に飛び込んでいきたいと思っています。
留学生の就活で大切なこと
Maho 海外生活に慣れることに手一杯で、キャリアや将来設計について考えが及ばない!という留学生はたくさんいると思うんです。
留学後のキャリアのことを考えて有意義な生活を送りたい留学生に対して、なにかアドバイスなどあればお伺いしたいです。
Ryoga 僕は、人とのつながりは本当に大切だと感じています。Microsoftに応募したきっかけも、日本企業で働いているアメリカ時代の高校の友達に「RyogaはMSバリューに合っている」ということで紹介してもらったんです。思わぬ点と点がつながり、そしてそれが未来をつくるのだと思います。将来がどうなるか明確にはわからなくても、今はいろいろな人と仲良くなってコミュニティや視野を広げてほしいと思います。
Maho 素晴らしいメッセージをありがとうございます。私も来年から就職を控えていて未来が見えないので、感銘を受けました。
海外で生活するうえで、周りの人とつながることが未来をつくる!ということなんですね。
海外生活の後に就活を控えている人に向けて、何かアドバイスやメッセージがあれば、聞きたいです。
Ryoga 僕が就活の時に感じたのは、たしかに帰国子女というだけである程度評価を受けたとしても、帰国子女なんていっぱいいるということ。
帰国子女や留学経験があることは一つの武器ではありますが、そこにどうやって自分の色を加えていくのかに注力しなきゃいけないと思います。
Maho 最後に、慣れない言語の新境地に飛び込んでいく留学生に、何か激励のメッセージをお願いします!
Ryoga 僕はアメリカには6年いたんですが、最初の1~2年は英語がわからなさすぎて、恥ずかしかったんです。英語がわからないということに臆病になってしまい、人にあまり話しかけられませんでした。ジェスチャーやスポーツなど、いろいろな方法で、英語がわからない状況でも恥ずかしがらずにどんどん話しかけたらよかったな!と思っています。留学に行かれる皆さんも、最初言葉がわからなくても、アグレッシブに出会いや機会を広げていってください! そうすれば、きっと未来が開かれると思います。
ちか友留学生活メンバーとRyogaさん
内に秘めた情熱がとっても魅力的なRyogaさん。ありがとうございました!
Ryogaさんのメッセージ通り、留学先の出会いや、一瞬一瞬を大切に生きていけば、留学後の将来に必ずつながるはずです!
We are so proud of your challenge! 頑張れ留学生!